2005年12月02日

SHUFFLE! 第20話「忘れられぬ罪」

 先週のサブタイトルが「忘れ得ぬ想い」今週が「忘れられぬ罪」……
 全く解決されないどころか悪化したよ事態が!!(泣) うわぁーーーーーー、どうなるんじゃぁーーーーーー!!!

 何が凄いって、釈然としないのに、納得がいかないのに、不満があるのに、面白いんです面白いと感じる自分が確かに居るんです! 矛盾してますか? いえそうじゃないんですよね、きっと。創作作品の面白さって完璧じゃなくとも、マイナスの部分があったとしても、何処か突き抜けていればそれでいいんだと言うことでしょう。ああこんな展開なのに、強引なのに無茶なのに面白いんだもの。

 亜沙先輩はあの後救急車で病院へ。勿論、も付いていきます。はそのまま自宅に放置。プ、プリムラしかいないじゃんそうなると。でも亜沙先輩の容態はの方にばかり目が行きがちですが、防ぐ手段が限られたかたちで命の危険があるような気がしてなりません。の場合は対応さえ間違わなければある意味で命に別状は……

 しかしをここにきてここまでダメな男として描くのにはそりゃあ不満があります。いくらなんでもの暗黒面を引き出すためにそう仕向けているとしか思えません。不満だらけですよ、けど作品としてみた場合面白いんですよ私には。畜生、俺って何てヤツだ。プリムラを助ける時に見せた気概はどこへ行ったのか。の事を顧みなさ過ぎなんですが、逆説的に捉えればここでの中のドロドロした部分を全て引き出さない限り、真の意味でを救うことは出来ないとは私も感じます。でも、はそれを狙ってはいないでしょう。狙っているとしたら制作スタッフですよね。

 ところで亜沙先輩と母親の亜麻との関係についてはこれまでに見せてきた点とそう大きくは違わないので、あくまで継続視聴者としては復習と受け止めておけば良いのでしょうか。つまり来るべき亜沙先輩の真の危機に際しての予習も兼ねて…… 病室でずっと手を握っていて。おきてから互いに握り合い、その時の親指の動きを見たときに、ああこの二人こそが結ばれる二人だと感じましたよ。だからには亜麻さんに問われた時にはっきりと言って欲しかったんですが…… 考えてみるとまだ亜沙先輩に自分の意思で心の底からの言葉を伝えてないわけですから、ここで語るはずも無いのよね。も、もどかしい!!

 ……別にの話題を避けてる訳じゃないのよ。見た人はその壮絶な坂道をゆっくりとゆっくりと転がり落ちて加速していき。ついに壊れたんじゃないの!? の瞬間を見てしまったはずですからね、どんな言葉よりも作品を見るのがそれは一番ですよ。

 一晩中家の電気をつけたままの帰りを待つ。テーブルの料理はどう考えても冷め切ってしまっています。でも向かい合うかたちでいつも自分が座る椅子から動こうとしないの姿は、この何年かの安寧という名の偽りの関係をそのまま継続したい意思の現れであり、固執し続ける償いの思いは…… 結局のところ自分の心を安定させる為の手段でしかないのよね。元々壊れてしまった心は治ってはいなかったんですよ。

 学校に一緒に行くといういつもの日常。けど亜沙先輩に付き添ったことによる徹夜を言い訳に学校をサボります。しかも紅女史への言い訳をに放り投げるかたちで…… だって徹夜して待ってたんですけど、の目にはの姿は映っていますが映っていません。これって実はの望む元の平和な日常においてもの真実を見ていないことが浮き彫りになっただけで、の中では何も変わっていないって事ですよね。

 偽りの平和でも取り返したいは学校を抜け出して帰宅しますが、はそのまま忘れ物したというの嘘を真に受けて亜沙先輩のお見舞いに。今までならこれでも良かった(本当は良くないけど)でも違ってしまってるんですよ、既に。

 プリムラを家の中で探すシーンは先週の一部と重なりますが、あれ以上の事が起こるのかと怖かったです。生きているが見つかったときは(無事とはいいません)少し安堵しました。そしてプリムラなりに出来る事でを慰めた時にはプリムラ頑張ってる、無理難題を押し付けられてるけどよくやった、ちょっとは安心して…… 甘かった!! もうやだ〜(悲しい顔)

 風呂場でのは更に心が違う世界に行ってます。そのまま裸での部屋に侵入し、既成事実とはまた違った意味で、に自分が必要になるようにと迫るシーンは痛々しさを超えています。だってここでがいたす訳無いし…… って逃げたよ土見 稟!!?? ダメじゃん何外に逃げちゃうか貴様は!!! 残されたの壊れ具合はどこでどう治したら良いのか分からない無理矢理ピースが違うのに、遠目で見ると綺麗に嵌め込まれていたジグソーパズルがバラナラになり、肝心のピースは行方不明。かき集めてもかき集めても正しいピースは無いのに、それでも完成させようと足掻いているかのようで……

 ろくな感想になってませんが、公園でのの後悔や反省も見ている側からずれていると感じるし。雨に打たれ濡れて帰ってきたときに言った台詞は、無理矢理亜沙先輩を好きでも自分が一緒にこの家にいられれば私は良いんだ、耐えられるんだと何とか自分をごまかして待っていたに対する死刑宣告です「俺、この家を出るよ」 …………家を出る宣言!? はうっ!! 予告も映像が無いサブタイトルの「気持ちの行方」の文字が僅かな時間映るだけ。ぐはぁっ、どないせいっちゅうねん!!

 いや分かるよ、分かる。への贖罪、尽くすことでしか自我を保てない歪んだ状態。も自分の情けなさに気が付いた、変わらなくちゃ、自分で進まなくちゃいけない状態。実は今回シアネリネも出てこなかったのは彼女達が既にそうなってるから。彼女達は既にその第一の関門を見事に突破して待ってるからなんでしょうね。だから出てこない。最終的には自分自身の意思で変わらなくちゃいけない事に気が付いた上での家を出る宣言ですが……

 本当に、本当にの事を思えばその選択肢なのでしょうが、まだ関門を突破していない身の発言。があそこから這い上がるのにどうすれば良いのか、よりもぶっちゃけ困難を伴うことに気が付いてはいないよな。助けすぎてはならないが、支えるとも言わないが…… 目標は見つけられるようにしないといけないと思うのだよ。

 まさにR-15の醍醐味。単に修羅場で終らない、これを上手く乗り越えられれば素晴らしい未来が待っていると信じて24話最終回まで一緒の苦悩しようと思います。

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posted by みやびあきら at 06:00| 東京 ☀| Comment(4) | TrackBack(1) | 放送終了アニメ感想〜2005冬頃 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
楓は、ただ感情表現を知らない子みたいで。
今まで常に自分の気持ちを偽ってきて、本当の気持ちで凛に接した事がないので、いざ素直になろうとしても分からない。
なので「自分の気持ちを伝える」よりも、「どうしたら分かってもらえるか」な発想になってた気がします。
そんなことを感じてたので、ラス前のプリムラの台詞はなかなかでした。

それにしても、亜沙と楓を同時進行させてたのは、楓を黒化させるためだけなんでしょうか。
亜沙が楓に言われた言葉とかを完全にスルーしてるので、これ以上は膨らみそうにないし…
お互いの存在が作用するというよりも、楓サイドと亜紗サイドが独立した話のように感じます。
もちょっと来ると思ってたので、今回の内容は個人的にはかなりの中だるみ感が。
展開とかは多作メーカーの絵ゲーなんかに受ける印象と同じ感じがしました。

ラストは、前回と同じく玄関での一言で。
気になるのはプリムラの処遇です。
「家族になろう」って連れて来られておいて「出て行く」は無いよねぇ。
ちょっと笑いました(笑)
Posted by nono at 2005年12月03日 21:39
本当なら楓が亜沙にぶつけた言葉を亜沙はともかくとして、稟が深く受け止めていないのはどういうことなんでしょうね?
過去の楓を知っている分、つまり楓がああなることは普通の事であり。
まだ直接的なイヤガラセや傷害行為にはしっていないからうろたえる理由付けには弱いとか!?

>「家族になろう」って連れて来られておいて「出て行く」は無いよねぇ。
これでプリムラを連れて行くなり、プリムラにどっちに付いていくか残るかを選択させたら……
お、おそろしい男!!

Posted by みやびあきら at 2005年12月05日 19:00
楓の性質について、凛がきちんと把握してるかどうかは疑問ですね(笑)
過去のことも、自分のせいで黒化して「楓は悪くない」とか思ってたかもしれないですし。

アニメ版では、楓が自分で写真(絵葉書?)を見つけて真相を知りましたが、
原作では、見かねた楓の父親が、楓に真相を告げる・・・みたいな話だったと思います。
その時に、凛が楓の父親に「黙ってるって言ったのに!」みたいなことを言ったような。
凛が、自分さえ我慢すればとか、嘘をついた自分が悪い的な考えだったとしたら、楓の黒化は正しいこと認識して、危険とは思ってなかったかもしれません。

と、薄い理屈を並べてみましたが(笑)
思ったのは、凛に「出て行く」と言わせたいためではないかと(ぉ
凛が楓の言葉を受け止めて、その原因・解決みたいな展開になると「出て行く」という台詞は言えなくなるし。
不自然さを解消させるよりも、ラストシーンのインパクトを取ったというか。
単純に楓を追い詰めるための手段だと感じました。

せっかくオリジナルの展開で黒化させたんだから、もっと詰めてほしかったかも。
亜沙の発作も見飽きたし・・・
「街灯を殴ったら雨が降る」みたいな演出はいりません(笑)
Posted by nono at 2005年12月05日 23:36
実際あの勢いで殴ったら拳いためますよね。
出血を含む怪我の描写があってもいいかもしれないです。
ただそれをやるとその怪我に纏わるシーンを入れないといけなくなるので省略したのかも? です。

ただアニメならでは展開というのには賛成したい側の人間なので(未プレイですが)
そのならでは、オリジナルの部分が成功するかどうかは最終回まで見たうえで各自で判断するしか無いですよね。
Posted by みやびあきら at 2005年12月06日 23:00
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レビュー・評価:SHUFFLE!/第20話 忘れられぬ罪
Excerpt: 品質評価 27 / 萌え評価 27 / 燃え評価 6 / ギャグ評価 47 / シリアス評価 45 / お色気評価 70 / 総合評価 40<br>レビュー数 48 件 <br> <br> 病室の亜沙を見舞う稟。心配そうな稟..
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Tracked: 2007-10-26 14:06