2006年02月20日

よみがえる空 -RESCUE WINGS- 第5話・第6話・第7話

第5話「必要なこと」

恋人のめぐみとの触れ合いで気持ち的にマイナスからプラス方向に転じた思われる一宏ですが、己のパイロットとしては勿論のこと人間としての未熟さを痛感して、そこから更に転じる為の回だったのかな。

救難訓練で上手く操縦できない事の原因は技術不足の他にもあったのかどうか。やはり心の持ちようとかもあるのでしょうが、機体自体にもですが仲間への信頼、自分自身の覚悟信頼…… 本郷三佐がこのタイミングでメディックの訓練に参加させた意味というのは‘理解’することにあった気がします。仲間の事を理解する事、それは彼らの技術も含めて人間を理解する事。そして理解してもらう事。一人で出来る事出来ない事を判断(予想)してしまうことはチームで動く際への障害を起こす可能性があるってこと。自分からも離すこと、互いに話し合うことの意味なんかを痛感しましたですよ。

この作品は人と人とのコミュニケーションに重きを置いている印象があるんですよ。一宏が電話を嫌っていたり、何も言わずに飛び出したりとか。彼は自分ひとりで背負い込んでしまうタイプの人間に見えますので、周りの人間からコミュニケーションを積極的に取っていかないと彼からのコミュニケーションメッセージを引き出せない。コミュニケーションというのは「ことば」言葉だと思うので「ことばによるコミュニケーション」から始まる未来とでも行っておきましょう。将来的には阿吽の呼吸のように言葉を交わさないでも理解し合える場合も生まれてくるでしょうが、今は言葉を交わすこと。それこそが大事なんじゃないかと。

余談ですが、丁度放送が終わった直後にディスカバリーチャンネルで「最強のヘリコプター」という番組が放送されてまして、シーキングがアメリカ海軍の救難救助用ヘリとして開発されたお話などもあり、オートパイロットの搭載理由の一つとして暗闇の洋上でホバリングし続けることの困難さを始め、軍用以外のレスキュー機として説明もあって興味深かったです。救助訓練風景や、安定性の説明。他のヘリコプタも含めての機構や操縦方法などなど、ちょっと勉強になりました。

第6話「Bright Site Of Life 前編」 第7話「Bright Site Of Life 後編」

見事なまでに前編後編で一つの物語になっていましたね、震えが来るような演出に脱帽です。

第6話は通常のオープニングがなく、過去の葬儀シーンとそこで象徴的に流れる「ひょっこりひょうたん島」のテーマソング…… なんと意味深な演出でしょうか。

お盆休みで岡山の実家に帰省する一宏めぐみ本郷三佐は北海道に、実家が北海道である以上に事故で亡くなった同僚の為であったようです。過去にバードストライクによる墜落事故を起こし搭乗していたF-15のコ・パイロットを失った過去や、F転に異を唱え辞めるとまで言い出していた本郷の過去。うーん重いね、これは深くて重い。

岡山組は一宏の心の揺れを家族が感じ取ったり、めぐみの実家が動物病院だったとか妹がいたとか、一宏の母親から電話があったなどなどに関してはこの前編後編回収された伏線もありましたが、今後の布石やキャラの生い立ちやひととなりを示す為のシーンだったのでしょうね。

さっさっと過去の事象と重なる新たな事故のお話の事を書きましょうか。
レーダーロストなんて恐ろしい一報が入りましたが、その前に天候悪化のシーンがありましたし、しかも該当機から緊急の無線が入ってないことから事態の深刻さが窺えます。そして一宏にとって航空救難団本来の仕事での初めての出動…… その前に同期の小坂にお前だけは助けてやらんとか軽口叩いちゃってましたし、色んな意味でタイミングが最悪。

実はかなり登場人物が多い本作品。未だに名前を覚えていない人も多いですが、声と顔と役割はだいたい憶え始めていますし、初登場の人で譬え台詞がなくてもその心情が伝わってくる丁寧な見せ方に感服。F-15の機付長や機付員は彼ら自体には台詞が無くとも慮る事が出来ましたし、残された家族に関しても14年前の事故とも重なって…… はぁっ、息が詰まります。

機体の一部を発見した事で受け止めなければならない事実。間に合わなかった救助…… 未だに安否が分らない熊田三尉(三尉でしたよね確か?)の奥さんに冷静に伝えていかなければならない事実。……霊安室で変わり果てた息子と対面しなければならなかった父親の心情。腕時計だけは動いていたのがまた悲しい……

めぐみもニュースを見て居ても立ってもいられなくなったかのように、繋がらないのは分った上で電話を入れてましたが、ほんとエエ娘さんじゃ。第5話でメディックの4人を見せて白黒コンビだとかも含めて積極的に見せていた為に、非常に救難シーンを含めてのやり取りが理解し易かったです。ノリはどうかと思うがポジティブシンキングな白拍子はおえんの一件も含めてあんなキャラなんだよなぁと。黒木は小山力也さんをキャスティングした時点で台詞が少なくとも出来る男感を出しまくりで、要所要所を締めてます。

ああ上手く感想が書けないな。ことばのコミュニケーションについて上で書きましたが、一宏が積極的に探そうとして看板を誤認した時も本郷三佐がきっちりフォロー入れてましたよね。あれは厳しい状況の中で優しい言葉でした。あれは一宏の想いがちゃんと伝わっていたからの返答であったと感じたんですけどね自分は。こうして成長して理解しあっていくんだろうなぁ、としみじみとしてしまいました。

要救助者を発見し生きてたと何度も叫ぶのも良く分ります。言葉に出したい時は出してみるものなんですよ、人それぞれの発し方があるでしょうが。おごりで飲みに行くのも良いでしょう、行けるといいよね本当に。前畑さんだったかな奥さんに付いてたのは、連絡を受け熊田夫人に伝える声が違います。夫が生きていた安堵で泣き崩れるのは緊張の糸が一度解けたのでしょう。生きていてくれただけでも、本当にそれは嬉しいことなんです。

帰還後に小坂一宏の会話がありましたが、あの本郷三佐の話題を出して最初にからかいとも言えることをしてきたのは小坂だったんですけど、それをあまり上手く返せずに助けてやらんと言ってしまった事を受けてのシーン。小坂の方が少し照れながらというか申し訳無さそうに俺のときは助けてくれよと言葉を発したのは、彼の中でも救難に対する意識が変わった証と理解してみました。そしてこの言葉を受けての一宏の中での新たな変化を感じさせるシーンでもあったよなぁ。

前回、一宏が強制的に参加になっていた飲み会。まさに親睦というコミュケーションの場としての(飲みニュケーションなんて言葉もありますが)場が、今回の件のお祝いも兼ねることになりかなりの人数が参加してましたね、そこで伝えられる現実としての熊田三尉の脊椎の怪我のこと。パイロットは無理で車椅子生活になるかもという…… ここで父親の事を思い出しもしたんでしょうね、実家に電話をかける一宏の脚本と演出の上手さに感嘆。書ききれないほどに色々詰め込まれていますよね、ほんとまいっちゃう。

さぁ最後のカラオケ。二次会会場で西田一美三等空曹がはっちゃけてますが、ここでパイロットとコパイをデュエットに持ち込ませたのは本郷の選曲を予想してたこともあってのことでしょう。小松救難隊みんな分ってはる、アニメ制作スタッフもわかってはる。

ここから至高の演出、エンディングへと!!
すげー、まさの前編からこう繋がってくるかのひょっこりひょうたん島。前編OPでは実は死後の世界であったと後に井上ひさしさんが語った事が頭に過ぎったのですが(葬儀の時点では知られていないことですけど) この後編のEDではその歌詞とメロディーに象徴される明るく前向きな印象を強めてくれています。まさか二人のデュエット、皆で合唱。そのままエンディングで本当に前川陽子さんバージョンで流れるとは!! いや元々前川さんのひょっこりひょうたん島で始まったんだからあっておかしくないんだけど、まさに究極の演出、至高の脚本。ま、参りました、桜美かつし監督、脚本の高山文彦さん。もう喝采をあげてしまいます!!

すげぇ、もう俺程度のボキャブラリーと文章力じゃ語れないこの第6話第7話でございました。

ここでマジメなお話し。本スレで紹介されてたんで見に行ったんですけどベイルアウトに関してのページ……
すみません、考えてみればその通りですよね。今まで自身の認識の甘さに恥ずかしくなりましたよ。テレビでテスト映像とかを見た事がありましたが、気を失ったりとか簡単に言われてもあまり伝わってきていませんでした。以下のサイトをお時間ありましたらご一読下さい。何故救助された熊田さんが怪我をしてパイロットであることが困難なのかを理解する助けになるかも知れません。

Bail Out(http://www2m.biglobe.ne.jp/~ynabe/bailout.htm) (http://www2m.biglobe.ne.jp/~ynabe/eject.htm

ところでDVDを買うかどうか未だに悩んでいるチキンです。買ってみせるのが一番だよなぁ。OPのCDの売上も今ひとつらしいし(俺も買ってない) 変な話ですが、今回のみんなで歌ったバージョンを含む「ひょっこりひょうたん島」のテーマソングをサントラに収録したら結構売れる気がするんですよね。
勝手な予想としてはOP>EDの売上… EDはミニアルバムな感じなのでもうちょっと売れるかもしれませんが、作品の凄いインパクトに対してやはり曲の弱さが…… そこで、前田さんが歌うフルバージョン・インスト・本編で使われた救難隊ショートバージョン。とどめに今回のEDと同じ救難隊から前田さんへのバージョンとかを入れて3000円まで。それ以上の価格にするなら今回のラスト入りのDVD付けてとか出ませんかね? そんなのが出たら買っちゃいますけど。

ああでもDVDかぁ、第1巻は初回特典でもう一枚DISK付くんだよね50分の(バンダイビジュアル詳細ページ 2巻の詳細はコチラ 公式のDVD情報はこちら能登さんのフライトスーツ姿の写真あります) ……ストラトス4A完結編の予算を回すか(酷い!) やはり買い支えるべきかよ!予約する、した!!(覚悟完了)
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posted by みやびあきら at 19:00| Comment(0) | TrackBack(4) | 放送終了アニメ感想〜2006春頃 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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