2006年03月29日

Canvas2 〜虹色のスケッチ〜 第24話「虹色のフィナーレ」

『Canvas2 〜虹色のスケッチ〜』第24話「虹色(なないろ)のフィナーレ」

終わったぁ!
最初に総括的な事を書くとすれば、俺は楽しめたよ。無条件に最高とは言わないけど、これはこれでありな事が多かったし。大きな物語としては満足。

それじゃ、おかしいぞとかちょっと酷いなってとこも含めた感想を書いていきますね。

最初はエリスルートのように進みつつ、第2クールからは完全にルートのようにも見え。特に旅館で一晩一緒に過ごしてからは浩樹への再告白。クリスマスを一緒に過ごそう……

だったんですけど、が全く譲らない!浩樹エリスちゃんには渡さないとばかりに嫌な女をしてみせて(しかも自分でもそれがわかってる描写まで入れてくる)から。また、エリスの味方は多いのに、の味方は杉原紫衣先輩くらいで(柳は背中を押しはしたが純粋に心から応援しているとは思えない。旅館の女将さんと孫娘の強力は思い出の旅館としてまた泊まってとか、口コミ狙いかと ^^;)

このあたりはとっても女性脚本家な感じ。昔の少女漫画の三角関係の処理の仕方を思い返す(最近のではないですよベーシックな少女漫画的)勿論、嫌な女が勝つというケースもあるし、男性視聴者の場合はあまりそのあたりは気にしないで自分が贔屓にしているキャラを優先するのかも知れませんが…… 不明だよね。

なので物語を収束させる演出としてはエリスなんじゃと思わせつつも、画家を目指す為の自立したエリスに対して結ばれるのは霧といった終わりもありなんじゃと引っ掛かる。でもEDの提供バックで向かい合ってるのは浩樹エリスだし最初から。

さあ最終回!
仕事中にデートの相談をしている不遜なカップル(苦笑) でも別にそれは構わないんだけど、霧の心の躍り方に対して浩樹が今ひとつ…… まぁ自分を納得させる為、ずっと自分を思い続けてきてくれて、一度断ったのにそれでもダメになった今の自分を好きでいてくれるの気持ちに応えるのが一番だと思い込ませているようでもある。

対してエリスの周辺は藤浪朋子ちゃんは前々からさり気無く応援して支えているし。美咲菫先輩は恩返しがしたい、エリスちゃんを助けて上げたいと後半はずっと積極的に応援しています。ちなみに鷺ノ宮紗綾学園長代理は浩樹の画家としての才能を惜しんでの応援であるようですし。竹内麻巳部長の真意はこの後の行動で更にはっきりとします。

いじらしいのは萩野可奈ちゃんさまですよ。浩樹の事が好きなんだけど、自分の事は最初から見てくれていないことも分っているし、ずっと近い側にいる二人の存在も理解している。ああ切ないですねぇ。可奈エリスの相手の気持ちを優先させる、男の気持ちをってあたりは男性向けの取り扱い方に感じます。……こういった女性作家的な物語の文法と男性的な物語文法のバランス調整に失敗して着地させたのがこの最終回だったような気がする。ここまで、序盤はともかくずっと良かったんだけどなぁ……

えっと可奈のトナカイパンツとか部長からの赤い手袋攻撃とか(強気だ!ほんとうに完全な絵を描かせるために、画家にする為には手段は選ばないのが部長だ!)はおいといて。間を端折って、浩樹が絵を描き始めてからのことへ。

皆が歩き出す中で一人で遅れ続けていた浩樹エリスが本当の気持ちを伝えて去り。そうしてやっと絵筆を取った訳ですが…… への仕打ちは惨い。霧は浮かれて安心しすぎたのが敗因でして、ずっと付きっ切りであればよかったんですけどね。浩樹の気持ちを信じきってしまった。そりゃあそうだ、覚悟を決めて今夜遂に結ばれることは間違いないと考えるよね普通。夢にまで見たであろう最高のクリスマスがやってくるってことで状況判断を誤ってしまった……

ここから始まるキャラのニアミス描写ですが、エリスの擦れ違いはカメラが望遠で画面で感じるよりも距離があったのかも知れないけど、もうちょっと抑えた声でないとエリスが気が付く…… ああエリスも周りは見えていないって事か…… ちょっとやり過ぎた感がある。連絡も入れずに霧を放置した浩樹は最低だが、エリスの事をすっかり忘れてと焼き鳥やにいたりもしたしなぁ…… いいのかこんな描き方で?

味方が紫衣先輩しかいないは電話を入れるものの…… 同じホテルなのにな。言葉が足りなくてコミュニケーションが取れないまま最高の一夜が最低の一夜になる霧。食事も取らなかったろうし、もしかしたら夜に現れるかも知れないと一縷の望みを託しての一人で過ごすクリスマスの部屋。さ、流石に可哀想すぎる。いくらエリスに対して強気に出たからってこれはないよね……

ここからはおかしな事が続くのですが…… 電車が止まる、高速の入り口が閉鎖されるような雪でも航空機の発着に影響が無いかのような演出。どうせなら空港で遅れが出たことで間に合う事が出来たって事にしても良かったのに。タクシーのラジオから流れる情報で間に合わないものが間に合うと信じて走り出した方が劇的だったんじゃ? おっとその前に駅のホームで擦れ違い、浩樹の言葉が聞こえない霧。先輩に泣き付いて元の幼馴染に戻ると泣く姿は…… 浩樹の台詞は脚本に出来まい。台詞が無いのが良いのは分るけど、実際浩樹はなんていったんだろう? 侘び? それとも感謝?

交通機関に影響が出るような降雪で2輪のバイクでしかもタンデム。バイクの種類は大排気量の高速ツアラーモデルに見えるんだが…… 雪の日のバイクの危険性を分ってるのだろうか? ただでさえタンデムは危険なのに、ギアは1速か2速にいれたまま、両脚を出したかんじで足つき性能の良いバイク、オフロードとかなならまだしもあれじゃおかしな描写になってますがな。TWとかせめてセロー(FTRでもいいけどさ)最近の大型バイクは足つき性能よくなってるけど、あんこ抜きしても厳しいよな。まったく部長は皮のツナギを預けといて着替えたのかもしれないけど、格好良くなるはずのシーンが滑稽に見えてしまった…… 無念。

空港での抱擁は良かったけど、絵を落とす演出はどうよ!? 絵よりも大事なのかも知れないけど、落とさない演出は出来なかったものだろうか? いいんかい大切なのに。

こうしてエリスエンドとなりまして、個人的にエリスも好きになれたので結ばれた二人にはおめでとうといいたいけど今までの中々に見ごたえのあった脚本と演出は何処へいってしまっただろうか。

そして爆弾投下!! 機内での朋子のさよなら台詞と手がだらり描写は何さ!!??
ぶっとんだ、ここで一旦リセットされてしまったよ気持ちも余韻も。朋子死亡かよ!! と思わせておいての病院のベッドらしきところで目が覚める朋子のカット。はぁ?演出の意図が分らないよ。こういうの蛇足と言うのだろう。台無しじゃん、蛇に足を描き足ししちゃダメだよ…… 単に眠っただけの描写にしては過剰な演出。もしも機内で急病人が出て、機内での処置では対応できない場合はもよりの空港に着陸するはず。あの時間帯がどうかは分らないが羽田に引き返してもおかしくないだろうし、薬を飲む時間で水をフライトアテンダントさんに頼んでいたんだろうけど、もしも本当にあれから眠り続けて目覚めたのがベッドの上となると、緊急着陸の緊急搬送? 過剰すぎるよ。心臓手術の為に海外へで充分じゃん。

ちょっと前に戻って先生になる事をやめ、美術部顧問代理のまま画家を目指す事を決意したと思われる浩樹竹内部長の計画であったろう、才能溢れる二人の画家を死なさないで済んだミッションは終了したってあたりでしょう。二人が本気で描いた絵を見たいって気持ちに正直だった部長は将来画商でもするといいかもよ(本気)

三ヶ月といわずもっと講師を引き受けたそうな嬉々としたの姿に苦笑。正直すぎるエロキャラだ!(声がきーやんだし ^^;)霧には結婚されても、子供が出来ても、いつかは勝つ!! くらいの執念を見たくもあったが画壇しても恋人同士の画家とか、夫妻で画家とか話題になり商売としても賑わうのであればパトロンも付くことでしょう。学園長なんかは積極的に支援してくれるだろうし。

一緒にシーツに包まった二人の姿。パリのアトリエ(エリスに自室)なんでしょうが、気のせいじゃなくてエリスの顔が凄く大人びて見えた。あのカットだけはエリスが18歳になってからですといっても問題ないくらいだ。

半年間思っていた以上に楽しめた。期待以上の作品でしたが、最終回だけはスタッフのアイデア、意見。とにかくやりたい事をそのまま突っ込んでみたってだけの一貫性が無いものになっていたようで大変に残念です。男性と女性の考え方の違いを違ったままにしてしまうとこうなってしまうのかも知れないですね。どっち付かずはダメだといった意味での反面教師と致しましょう、最終回だけは。

Canvas2 〜虹色のスケッチ〜 #キャンバス2_24

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posted by みやびあきら at 20:00| Comment(2) | TrackBack(0) | 放送終了アニメ感想〜2006春頃 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
レビュー完走、お疲れ様でした。
自分はエリス×主人公の組み合わせが苦手で早々にリタイアしたのですが、DVDが出たら可奈の回だけは見ようかなと思ってます。

というわけで最終回を見てないのですが、知り合いに言わせると、すさまじく不快なラストだったそうで。
それまでは、割と普通に見ていたらしいんですが。
霧押しとしては気持ちが分からなくもないですけど、私に言われてもという感じです(笑)

でも、ギャルゲー(エロゲー)原作がアニメ化した場合、終盤に不快度が増す(と感じる人が多い)のは、このところのお約束みたいで、ちょっと嫌かも。
つよきすのアニメ化が決定かも?なので、そちらに期待します(笑)
Posted by nono at 2006年03月29日 22:57
いやはやレビューは抜けまくりですが、視聴は完走いたしましたし、2回以上見た話数のほうが多かったりもします。

>霧押しとしては気持ちが分からなくもないですけど、私に言われてもという感じです(笑)
知人の方のお気持ちも察せる最終回だったと思います。
確かに人によっては憤懣やるかたない……

ええとつよきすに関しては本日解禁だと言うことですが、本が出荷されてない!?
アマゾンたら4/2〜4/3とかぬかすか!! 商品ページだと24時間以内出荷になってるくせに!!(爆)
Posted by みやびあきら at 2006年03月30日 04:00

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