2005年02月18日

巌窟王 第十八幕「決闘」謎のおまけ付き

 フランツは予想したとおりに…… いえ、予想以上の惨状でしたね。フランツがこれほどまでに守りたかったアルベールはこれでどう変わるのでしょうか?

 やはりアルベール・ド・モルセール子爵の代りに決闘へと赴いたフランツ・デピネー男爵。男のプラトニックな想いとはここまで崇高で美しいものかと驚嘆しました。まさに‘仁’の人フランツ。仁愛に満ちた彼は震えながらも伯爵に戦いを挑みます。そう、あの震える剣先が堪らなかったのです。フランツも震えを止めようとしたに違いありませんが、彼にとっては譬え見っとも無く震えていたままでも、あそこから逃げ出さずに踏み出し、剣を振るう方が大事だったのですよね。 …フランツ、お前って奴は……

 しかし強いよ、モンテ・クリスト伯爵。強すぎるよ巌窟王は!! メルセデスエドモン・ダンテスへの未練を断ち切らせるが如くに斬激を振るい、アルベールと思っている相手を切り刻みます。いやなぶり殺しですよね、あれは。どうもあの鎧のシステムは操縦者に感覚をフィードバックしているようで、フランツの苦鳴が本当にキツイ、痛々しいを超えた声にならないものがありました。

 おそらくは両耳を削がれ、手足を断ち切られ、最後にばっさりと縦に切られ地面に倒れても、なお衰えないフランツの執念。彼の真の狙いは止めを刺しに来た伯爵の心臓。唯一の弱点と思われた心臓への一撃でした。そうか、伯爵の体が透けていたのは結晶化が進行して為だったのですね。徐々にエドモン・ダンテスではなく巌窟王と化す恐怖や悲しみ、苦痛。それらに打ち勝ってここまできていた筈の男も、どうやらあのエデの演説の後の高笑いから、巌窟王の心が優勢となり…… あれは情報が間違っていないのであれば、既に本当に完全に巌窟王になってしまったのでしょうか?

 本当に情けないアルベールは決闘を止める事も出来ずに戦いは決してしまいました。嗚呼フランツよ、フランツ。何を謝っているんだい!? そうか、計画ではどんなに悪くとも伯爵と刺し違える事で、これからのアルベールの未来を、きっとユージェニーと共に幸せになるアルベールの姿を思い描き切り開くつもりだったに、その夢が自分の力では叶わなくて、結果的にアルベール自信の手で解決させなければならなくなったからかい?

 アルベールほど愛されている人物はこの作品の中にいないよね。愛される過ぎる子アルベール。そのアルベールを愛していたフランツはとにかく死んで欲しくなかったんだよね。ユージェニーは何も気が付かず、託されたメッセージに何が書かれているかも想像が付かない事でしょう。前回、鼻水アルベールを自分の腕で抱きしめずに引き離した男の中の男フランツ。今回、事ここに到って、愛する男の胸の中で死んでしまいました。最後に自分が抱きしめるのではなく、抱きしめられて逝ってしまいましたね。

 嗚呼、これでアルベールがどう仇を討つのか? 一応フランツに剣を教えたのがアルベールみたいな言い方でしたが勝てないでしょう、まだまだ。最終決戦は宇宙での戦いになりそうですが、今はただフランツの冥福を祈るばかりです。

巌窟王公式  #巌窟王_18 巌窟王 第18話「決闘」.mp3
posted by みやびあきら at 21:03| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 放送終了アニメ感想〜2005春 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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