2005年03月09日

巌窟王 第二十一幕「貴公子の正体」

 この復讐劇の終わりが近い事を感じさせる展開だった第21話「貴公子の正体」 駆け足ながらもかなりショッキングな演出があったり、重要な要素が散りばめられていましたので…… そうですね、もう一度見返したい気分です。#巌窟王_21.mp3音声記事…たらーっ(汗)

 モンテ・クリスト伯爵巌窟王であり、元々はエドモン・ダンテスと言う一人の男に同じく幽閉(牢獄に繋がれた)されていた真の巌窟王と融合した? 互いの利害が一致し、エドモンがその復讐を成すために体を明け渡したかのように見えますが。そう、今回のセリフで伯爵自信がエドモンは死んだと言っていましたが、それはある意味で正しくもあり正しくもない……

 記録では死んだ事になっているのが偽造されたものなのか、本当に一度は死亡が確認されてその肉体に残ったエドモンの残滓と巌窟王の残滓が入り混じり…… む、難しいなぁ。

 エドモンの悲劇の始まりを幾つか纏めると、船長から託された手紙が極めて政治的なものであった事。横領を指摘されたダングラールが、エドモン船長代理に対する不快感を持っていたこと。モンデゴエドモンメルセデスの関係に横恋慕していた事、しかも婚約パーティーが間近に迫っていた事。それを知っていたダングラールモンデゴをそそのかした事。手紙の中にヴィルフォールの名前があったこと。醜くさもしい男達の自己欲求を満たす為の生贄となってしまい、青春だろうと愛する人だろうと、とにかく何もかもを失った絶望の淵でも、おそらくは「待て、しかして希望せよ」の言葉を言い聞かせながら、ここまで来たのでしょうね。

 冒頭、現金5兆フランを持って逃亡中のダングラール男爵。銀行では取り付け騒ぎがおきていますが、既に破産しているのは間違いないのでしょうね。実は何も知らない預金者や取引先の被害も相当なものかと(ではありますが、伯爵か、その部下が被害者の救済にあたる可能性は結構高い気がします)自分の正体を明かす伯爵は、やはり何も知らないままどん底に落とすよりは、何故こんな目にあったのか理由を知った上で落とす意味があったのでしょうね。一人宇宙船に取り残されたダングラール。きっと既にあの宙域は一般航路からも大きく外れ、先ず発見されないような宙域なのでしょうね。乗員は例のペッポの親分達でしたので、ダングラールを騙すのも容易に出来た事でしょう。

 触れるものが‘金’になると言う事は、救難信号を出そうにも宇宙船を動かそうだなんだをしようとしても、金の塊になってしまえば何も出来ない訳ですね。成金で成金趣味丸出しである自分の大好きな‘金’に囲まれ、最後にはおそらく自らを金の塊にしてしまうことでしょう。しかし、伯爵の体が不思議な水晶のような結晶と化しても生きている事からすれば、ダングラールも死ぬ事も出来ずに…… 金大好き男の末路です。自業自得ですけどね。

 アルベールは何だか大人になっています。どうやら伯爵の気高い心を救いたいようですよ!! 急に大人になったなぁ、アルベール。恨みはあるのだろうけど、それを捨てる事が本当に出来るのでしょうか!? 気になります。バティスタンの台詞からすれば期待しても良さそうです。

 ヴィルフォールの初公判の日。法廷内での茶番劇は、当事者にとっては生きるか死ぬかの瀬戸際ですから。それがどれほど滑稽なものに見えたとして、真剣そのものなんですよね。証人として引き出されるカヴァルカンティこと、実はヴィルフォールビクトリアの間に生まれた不義密通の消された筈の子供でございます。何となく分かってはいましたが、彼は何と不幸な生い立ち…… いや、同情などいらないのであろうな。ビクトリアと肉体関係を持ち(き、近親相姦、母子相姦でございましたか!?)異父兄妹であるユージェニーをも狙い(未遂)何というか己の存在を確かにする為に足掻いていたんでしょうかね、悲しいけどこれらの事には同情は出来ないよ。だって彼の命を救ったメイドさんかな? その人はこんな事を望んでは居なかったでしょうから……

 あのオートイユの別荘で示された箱はだったんですね。赤子に対しあのような振る舞いをしたものの末路は、毒により脳が腐れて…… よかったじゃん。自称守りたかった方の下で、責任能力が無いとしてどんなに今まで罪を犯していても、これから犯しても、法があなたを守ってくれますよ。死ぬまでどころか、死んだ後も責任能力が無くなった存在ですから守り続けられますよ、結構な時間は……

 こうして、一人、また一人と復讐が成就されましたが… そうそうメルセデスエドモンが逮捕された後も彼の父親の面倒をみていたかのような回想シーンが入りました。さぁ、伯爵の父親が言った事も正論。彼女が何も知らないとはいえ、モンデゴの口車に乗り、結果として乗り続けたのも事実。最初は知らなくとも、偽貴族になって以降は知ってて加担した訳ですし…… どうだろうか? 同情も出来るし、出来なくもあるわな。彼女自身の罪は…… もうちょっと考えて見ます。

 おぉーっ! モルセール将軍ことモンデゴの野郎は軍事クーデターを起こした模様。ルビコンラインを突破してパリに進軍するようです。故事を元にすればルビコン川ならローマだろうというのは知っていますが、この世界のパリにある政府も随分なネーミングをしております。分りやすいですけどね(^^;) 軍事物ではよく使われる分、あの防御衛星? ステーション? が撃破された瞬間に事態の深刻さが伝わってきました。ああ首都を落とす気だと……

 ああクライマックスが近いです。どうもエドモンの魂は、自分が完全に消滅して巌窟王が完全に復活するのは何としても阻止したい強い意志が感じられます。部下達にその後の全てを託す意思表示から、そう感じました。最後にはアルベールによって倒される事を望んでいるようでもあり、今後も目が離せないです。

 巌窟王公式  #巌窟王_21
posted by みやびあきら at 21:00| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 放送終了アニメ感想〜2005春 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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