2006年09月27日

桜蘭高校ホスト部 第26話「これが俺たちの桜蘭祭」最終回

スタッフがちゃんと原作を読み、きっと自分達も原作のファンであり(になり)、ファンとしてからも、またアニメといった別メディアで制作するにあたり咀嚼したものをきちんと整理して見せ切った。そんな良作アニメ。

アニメ化としては今後売上的にどうかは分りませんが、少なくとも原作は更に好調な売上となっておりますので現在進行形で成功中。アニメ化して良かった部分が多かった成功例でしょうね。

原作の連載が続いている中でとりあえずアニメとしてどう最終回を描くのか? このオリジナル展開は上手かったなぁ。

エクレールといった名前は女性としてはおかしいんですけど、そこは元の意味である、稲光とかの「雷」つまり藤岡ハルヒの苦手なもの、弱点として生み出されたキャラなのでしょう。

お話しの部分に関しての感想としては前後しまくるのですけど。ずっと必要の無いときにもオペラグラスを通して見ているエクレール。それが最後にうち捨てられたかのように描かれたオペラグラスのカットが入ってましたけど。そうですねぇ、単純に色眼鏡の暗喩とも取れますけど、彼女が現世を所詮はお芝居として見ている象徴かなとか考えていました。しかもそのお芝居ですら全体を見るのではなく、一部分のみをわざわざクローズアップして見ている。結構な皮肉であり、彼女の屈折した部分を印象付けるものででした。だからこそ捨て去った時点で彼女はそんな斜に構えたような生き方見方を捨てたと考えれれますよね。

アニメの続きがあるのならば最強のライバルになりそうな予感も(^^;)

このアニメにおけるヒロインは確かにハルヒだったはずなんですが、最終回では完全に殿、がヒロインになってました。しかもあれってお姫様じゃん、と(笑)

連れ去られた姫を救うべく王子と騎士達が立ち上がる。
鏡夜の心情に関してはかなり複雑だったと思いますが、彼はハルヒも好きだがのことも好き。そして放っておけない、自分が居てやら無いといけないのが環だって事も分ってる(真実は自分自身が環なくしてはおれないって事でしょうけど)

長い橋の上を疾走する。劇場版のウテナとは違って、世界から脱出する為ではなくて、行ってはいけない世界へ向かう姫を止める為のシーンにああいった演出を使ってくるとは。榎戸さんも好きね♪ 五十嵐卓哉監督自らによる絵コンテ・演出の最終回は見応え十分であり、スタッフの描きたかったものが詰め込まれてつつも、冗長になることは避けた配分。ほぼ絶賛したいくらいですが、完全絶賛にしないのは……

そうは言っても物語は続きますよの最終回なので、その辺はどうなのよ! きになっちゃうじゃないさ!! なのでございます。そこは原作を読んでってこともあるんですけど、アニメのオリジナル部分だって気になるじゃないですか。嗚呼巧いなぁ、こういった少女漫画のテレビアニメ化が出来るなんてスタッフの能力の高さに乾杯。

エクレールのところで家政婦として働いていると思われるの母親。彼女に聞かされていた環をそんな人間がいるのか、そんなに優しいなら何故母親と一緒に居ない? 所詮は家に縛られた存在じゃないのかと試してみたかったのかも知れません。だからあの時点までは彼女の先入観のまま自体は推移していた訳です。

何が巧い演出だったかと言えば、ハルヒが馬車で追いかけてきて、ぶっちゃけ別の意味で大告白をかました上。やっぱり王子としてのハルヒはそこで終わる訳です。が本来の王子…… 保護者なんですけどね(^^;) お父さんとしては娘が落ちそうになり、また実際に落ちた!! 助けに行く訳です。エクレールが話そうとしなかった手を緩める一連の描写。なによりもこの時点ではエクレールに言った伝えた言葉が分らなかった。口が動いてエクレールも反応したって事は何か言葉がそこにあったはずなんです。

演出として本来あるべき台詞を描かない、音として使わないって手法はあるんですが。視聴者側としては「なんていったんだろう?」と気になる訳です。そのまま分らないまま終わらせる見せ方もあるんですけど、ホスト部のアニメではその後に持ってくるんです。

「ありがとう」


ってあの言葉。実際にが言った言葉の筈なんですけど、エクレールの回想としてそのシーンを持ってきた時点で。事実なんだろうけど彼女の中での事実、真実の言葉としての「ありがとう」ですから、エクレール嬢の受け止めた方、彼女の中で例えば美化されていたり、何らかの変化がある可能性を匂わせる演出としての「ありがとう」になっていたんじゃないかと。

環の魅力、その力は周りの者を変えてしまう。それは鏡夜にしても馨と光にしてもなんですけど、その本人が意識していない天然の愛すべきおバカさんパワーとでも言いましょうか。ここにまた一人その洗礼を受けてしまった者が生まれました。

今回の感想はアニメのオリジナル部分を中心に書いてみましたけど。上手いオリジナル展開の例としても良いような独自部分。もうちょっと原作のストックが出来て(月刊誌ですし、1話完結って訳じゃないのでかなり時間軸としては消化してますよね)

第2期は無さそうですけど、無いとも言えない。あるとしたら最大の難敵環の祖母に関してのお話しが進まないと再アニメ化は難しいでしょう(と、勝手に考える)ハニー先輩の女性関係!?エピソードとかをアニメで見てみたくもありますが、それもまた未来のお話。

世のマンガに限らずな原作者さんたちが羨ましいと思えるアニメ化であった気がするこの「桜蘭高校ホスト部」
こういった愛される作品がまた生まれてくることを願いつつ、この辺にて。

最後にK.O.さんの買収資金はともかく、あんなに上手くいったのはエクレールさんが目立った抵抗をしないように命じた所為もある気がします。恩を売るのではなく、また現れる時はお芝居ではない本気の彼女が……

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ところで、洋ぽんだった殿の携帯。N1・H・Kとコヨーテでは京ぽんだったんですけど。ゴトゥーザ様と同機種で同じ色とは…… 一部の方には笑いどころであり、深読みすると水没させてもPHSなら…… イメージを重視してる携帯電話会社や機種によっては問題になる事も無きにしも非ず? 真相はともかくとしてWX310SAよ、安らかに…… じゃなくて、お疲れ様。

何よりもスタッフ関係者の皆様お疲れ様でした!!
posted by みやびあきら at 21:00| Comment(0) | TrackBack(1) | アニメ・ゲーム・コミック感想&NEWS | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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レビュー・評価:桜蘭高校ホスト部/最終話 『これが俺たちの桜蘭祭』
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Tracked: 2007-09-07 19:51