2005年04月13日

英國戀物語エマ 第二章「二つの世界」

 エマ_02.mp3 お恥ずかしい自動音声記事でございます。
 世界観からしてどっぷりな状態で視聴開始。第2話も機微に富んだ素晴らしい出来に満足満足るんるん この穏やかな暖かさに感謝揺れるハート

 サブタイトルにある通りに大きな意味ではウィリアムが属する煌びやかな社交界を含む上流階級。エマが属するの市井の人々のありよう、庶民の慎ましやかな暮らし。王侯貴族と最貧民層ほど離れてはいないとは言え、これは生半可なものでは無いです。

 エマの主人であるケリー・ストウナーが属すると思われる知識層、知識階級の元でメイドとしての技術・知識は勿論、読み書きや一般常識を身に付け。何より人として真っ直ぐに育ったエマ。相変わらずこのご婦人の察しの良さと、気の利かせ方。何よりエマを大切に思っている姿が素晴らしい。ええ、先ずは順を追って書かねばなりませんね。

 ウィリアム側の問題として、相変わらず彼は仕事もほっぽり出してエマへ偶然を装って(本人は偶然を装っている事が、ばれていないと思ってるんじゃないでしょうか?)毎回、行き付けの店に居た所をたまたまエマが通って…… 一体どれだけ意味の無い(彼には、たまたま買物に来ていたという補強材料としての意味はある)買物をしたかはともかく、経済的に何等問題は無いと言う事が視聴者側からは推察できるのですよね。

 さて、現当主であるウィリアムの父親である、リチャード・ジョーンズ登場。息子が舞踏会などの社交の場にここのところ全く出席しておらず、断りの手紙も執事に書かせていた事が分りました。で、今度は必ず出席せよとのご命令。この事の真の意味は後になって分る訳ですが…… 華やかな宴、金銭的やその身分、地位に恵まれた者のみが享楽に耽る事が出来る宴。壁の花ならぬ…… 何て言うんだろうな、壁の水差し? いや何でも良いんだけど、ダンスを含めやる気のなさそうなウィリアム。これを見るとウィリアム自身はジェントリの義務ともいえる事に対する興味はかなり低いようです。友人? からも彼の行動は理解し難いらしいようですし。そこに今回の真の目的がやってきます。

 本日、社交界デビューのエレノア嬢登場。
 これは彼女の母親が娘の相手としてウィリアムに目を付けており、本来は直接会った時に上手くそうとは悟らせずにエレノアと対面させようとしていたものの、ウィリアムは欠席続き。そこで彼の父親の協力を得て、偶然のタイミングを装っているだけですよね。この時代、貴族や上流階級の出会いは相手の事を入念に調べた上で、本人達に気付かれないようにお膳立てしているというのは、ごく普通の筈。しかもそれはウィリアム以外にとっては望む形で歯車が動き始めてしまいます。

 ダンスのレッスンはしていたでしょうが、実際に始めて会った男性と踊るとなると…… エレノアも下を見るばかりで(ステップを踏む事に)必死です。そこに優しい言葉が………「お上手ですね」 …ウィリアムって意識せずにこういう事が出来る所が凄いです。その瞬間に彼女は上を向き、彼の言葉に耳を傾けながら順調な社交界デビューをつつがなく飾ることになります。最初の出会いって大切ですよね。恥をかくことも無く、しかも意識せずにレディーをリード出来る男性とも出会っちゃうしな。

 そうそうウィリアムの妹、弟達が保養地から帰ってきた時も素晴らしかった。最初に声を掛けようとして、騒がしいヴィヴィ(ヴィヴィアン)その後の、グレイスアーサーの影に隠れてしまった一番下のコリン。母親の姿が見えないのだが亡くなっているのだろうか? 年の離れた弟の気持ちに気付いたのかどうかは不明だが、ちゃんとコリンの事を思い出して声を掛けるウィリアムは、こと普段の生活中では気の利いた男ですよね。この当たりの演出は上手い!! 一緒に買物へ行く事をねだる妹の願いもちゃんと聞いて、実際にウィリアムグレイスヴィヴィの3人で出かける訳ですが…… エレノア嬢との邂逅も偶然では無いでしょうね。ですが、この時のウィリアムの頭の中の流れは途中から完全にエマへのプレゼント! に切り替わってしまいます。ことエマの事に関してはどんくさい、おにぶさんですな(^^;) ええ、店内ではヴィヴィの失言が失言を呼び、従業員はそれないに察して何も無かったように対応。客やエレノアのお付の女性は目線を向けましたが逸らした模様(DVDでは修正するかもね、一般客の方は)グレイスヴィヴィを止めますが、止めきれずに…… ウィリアムが察した時にはかなりの気まずさになっておりました。

 ここからがまた上手いんだ。凄いよこれは。
 いつものお店にウィリアムが居ない事に気付き、すこし不審?に思うエマ。その帰り道の先には丁度買物を終えて出てくる、暮らす世界も、生きる世界も違う人達が…… 思わず逃げるように立ち去ろうとするエマ。買物を落としてしまいまい、ジャガイモ、オレンジが転げ落ち、潰される子供達が勧めてくれたオレンジ…… それには気付かないウィリアム達の乗った馬車。…普段、どれだけ踏みにじっていても気付きもしないし、考えもしないんだよな……

 どうやらこの時から買物で通る道を変えたようなエマ。多分遠回りしてるんだろうけど、ウィリアムエマの為に買った日傘をプレゼントしようと待ち続けます。が、エマの姿はいつもの道には無いのですよね。今までは偶然を装う為に待ち続けた作戦を変更し、直接エマの元へと赴くウィリアム。勿論、先生へ会いに来たという口実を用意してですが…… この時のエマの態度がおかしいことにウィリアムは気付きませんが、主人と視聴者は気付くことでしょう。冒頭、ふとウィリアムの事を思い返し、その姿を猫に見られたと顔を赤らめていたようなエマの姿は其処に無く、義務的に仕事として客を持て成し、ウィリアムに対する反応を務めて冷静に(見せて)対応するエマに。

 女主人である、ケリーはこの何日間かのエマの変化に気付いており。またウィリアムの来訪の目的がエマである事にも気付いています。エマの事ばかり気にしているウィリアム「そのスコーン、エマが焼いたのよ…」その言葉を聞いて急いで食べはじめ「おいしい、おいしいですよ!」と言葉を発するウィリアム。しかしエマの反応がありません。今までなら何か喜びの反応なりを見せる筈であろうエマが意図して反応を見せない…… これらの事から、エマの落ち込みの原因がウィリアムにあると察するケリー(これはエマの気持ちが良い方向で安定していたのがウィリアムと出会ってからであり、その事の意味を察した上での事でもあるでしょう)

 突然、砂糖を買いに行かせようとするケリー。有無を言わせずに買物へ行かせつつ、直ぐにウィリアムが追いかけることも予想済み。後は二人に任せる事になるのですが……

 エマの態度の変化に気付いていないウィリアム。ですがその事が反っていつもどおりのエマが知るウィリアムの姿を見せる事になり、色々(ウィリアムから)話し合うことになります。日傘はどうみても握りの部分に象牙を使っており、かなり凝ったものとなっていますし。とてもじゃないけどこの間のレースのハンカチが、庶民にとっての贅沢品で、手に入れるにはちゅうちょしないでもなない物に対して、ランクが違います。流石に受け取れませんが…… ここで事態は好転。ウィリアムが何故エマにプレゼントをしようと思ったかを素直に話すのですよ。レースのハンカチを贈った時のエマが見たかった、その笑顔、喜ぶ姿を見たかっただけとか言っちゃうのはあんた凄いよ。真実を言われる事の衝撃ってすごいですからね、こういう場合。しかも、その後もまた意識して無いんだろうけどウィリアムの言葉は凄いです。ええ、またこうして二人で会って話すことになるのでしょうよ!! 帰宅したエマの言葉、姿を見て、上手く行った事を悟るケリーの姿。凄い!凄いぜ!! ここ見返してくださいよ、エマ演じる冬馬さんの演技力の凄さを痛感できます(見事に表現してるだよ、これが!)作画のほうでもこの微細な動きをちゃんと感じさせるようになっており…… ここな 今回の一番の見所はここ!! スタッフは俺の胸をどうやっても締め付ける気か!? 鼓動が一瞬止まるぜ!!

 更にオチがまた見事(でも複雑に絡み合う恋愛模様への伏線。今回のサブタイトルの真?の意味でもあろうな)
 日傘をテレサに贈るウィリアム。普段世話になっているお礼とばかりに見事に再利用(苦笑)けれど、あんな事を言っていてもテレサが喜んでいるのは明らかで。これにより、屋敷内に流れたヴィヴィが元になったろうと思われる、ウィリアム様に彼女が出来た噂話も沈静化し、当主様の耳に届くことも無く沈静化へ向かい(これは重要だと思います)あくあで跡継ぎさんはフリーであると再確認されました(実際はエマに心惹かれている訳ですが……)

 市街では絶妙なタイミングで日傘を差して歩くテレサと馬車上のエレノアが遭遇。……お見事。こんな絶妙なさじ加減で今回の話を落としてくるとは巧すぎ!! 巧みの技ですよこれは。この後、その日のうちで無いにしてもエレノアが日傘買いに行ったと思う人は手を上げ…… なくても良いですが、私は買いに行ったと思います。何が凄いって、エレノアが感じたことは勘違いじゃなかったんですけど、勘違いだったと思い込み。自分の中で更に(反動もあって)ウィリアムが気になる存在の中での比重が増し。お付の人も一安心。きっとこの数日は不機嫌だったり浮かない風であったエレノアが一気に気持ちが上向きになり。これらの事は母親の耳にも届き(報告されそうだよな、ウィリアムの女性関係の事は)おそらくは、二人の婚約、縁談へのシナリオの先がどんどん書かれて……

 いやはや書ききれないほどの素晴らしい。このアニメは何物かと思いますね。今期一番でほぼ確定させておきますが、自分、泥沼の恋愛関係とか苦手なので。今後の展開によっては凹むんじゃないかと。そんなに道程甘く無いだろう、きっと険しいだろうと期待と不安で次も待ちます。次回はインドから象とインドの方が登場。で、暴走!? 待て、次回!!

英國戀物語エマ公式 TE-A room : エマ放送協會 #エマ_02

 トラックバック概要:「二つの世界」の垣根が「二人の思い」で超えて貰えると凄く嬉しいのですが、予想を超える困難が待ち受けている事でしょう。それでもエマとウィリアムには幸せになって貰いたいのですよ。
posted by みやびあきら at 20:00| 東京 ☔| Comment(0) | TrackBack(1) | 放送終了アニメ感想〜2005夏 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック

【感想】『英國戀物語エマ』第二章〜二つの世界〜
Excerpt:  前回とは違い、今回は定時に始まった『英國戀物語エマ』(監督:小林常夫)。  前回は、このまま観続けようか否かを迷っているというところでしたが、今回の第二章をも
Weblog: 『遍在 -omnipresence-』
Tracked: 2005-04-13 22:33