2004年09月30日

鉄人28号 第26話(最終回)「罪と罰」

 終わっちゃいましたね、鉄人28号
 かなり厳しい予算とスケジュールの中でドラマ性を前面に出して戦後日本の姿を描いていました。戦後日本の足掻きを苦しみを未来を表現しようとした作品だったんじゃないでしょうか。

 「」を金田正太郎にそして鉄人28号や多くの登場人物に思い知らせ、直接的にを与えられたキャラも多かったです。
 ただ、最後はかなり急ぐ形で纏めた為か台詞で説明して解決へと向かってしまった感も正直強いです。

 村雨健次が「嘘も方便」とばかりに正太郎を導いた姿は、私的には納得できます。あまりに少年探偵として大人の世界で活躍している反面。その中身は本当に子供のままであり、しかも戦後の子供の中でも特に恵まれた子供ですから人間的には未熟も未熟。
 とにかく正太郎を早く成長させなければいけない状況での荒療治としての嘘。そして、自分のような汚い汚れた大人と深く関わってはいけないと考え、完全に過去の存在となる道を村雨は選んだのだと。

 このあと国際警察のエキスパートになるかは不明ですが(^^; お高ちゃんから逃げたように見えたのも本当に仕方が無かったと男の一方的な考えを押し付けますが。掛け替えの無い存在なら追い掛ければ良いのですけど、彼の意思を分ってしまったたればこそ見送った高見沢秘書に良い縁談があらんことを。でも村雨は本気で大切に思ってましたよ、きっと自分でも信じられないくらいに。

 ベラネード(財団やPX団)やビッグファイア博士の描写はちょっと足りなかったでしょうか。
 実は最終的に事件を解決に導いた原動力は村雨健次にとっては兄、村雨竜作であり。正太郎や敷島博士、大塚署長を始めとする多くの人にとっては金田博士を始めとする鉄人計画関係者を含む戦争の犠牲者であったのでは?

 特に金田博士に頼りきりな鉄人28号の最期や、黒部ダム(つまり戦後の日本)を救った事柄。
 死んでいた者が生者を実は救っていた、危機から助けてくれた構図は
ジャイアントロボのフランケン・フォーグラー博士に、ちょっと重なり過ぎたかもしれません。同じ今川監督ですし。

 語りが多かったものの、それを見越して経験豊富な巧い声優を多数脇に配し。有無を言わせぬ言葉の説得力で見せきったアニメとすれば成功した作品でしょう。「不乱拳博士の各エピソード」「超人間ケリー」「京都編」「光る物体」「ブラック博士」等など余裕を持ってたっぷりと魅せてくれたエピソードも多く。やはりこれは鉄人を始めとするロボット自体はどうでもよく、人間そのものを監督は描きたかったのでしょうし、私もそれを望んでしまったのでロボットアニメとしては失敗かもしれませんが、人間アニメとしては成功したはず。

 嗚呼、あまり良い感想ではないですね。最終回としては普通でも間に凄い話があった事だけは間違いないです。スタッフの皆様お疲れ様でした。次回作も楽しみにさせて頂きます。

TV東京・Anime X-press 鉄人28号
鉄人28号 WEB SITE  #鉄人28号_26
トラックバック概要:「‘’人28号」ではなく「鉄‘’28号」だった物語。その為に‘人’である‘俳’優さんの魂を感じさせる演じる力が前提の脚本と演出。悪く言えばそこに頼りきってしまったのは間違い無いでしょう。その為に魂の無いロボット達がしっかりと描かれる事は無く、逆にがあった、持ちそうだった人間で無いものの描写は優れていたとも

200/10/12 追記修正  鉄人28号過去ログ検索はコチラです。
posted by みやびあきら at 15:34| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(1) | 放送終了アニメ感想〜2004秋頃 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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「鉄人28号」総評
Excerpt: 俺の中では非常に期待していた「鉄人28号」。 一話冒頭のモンスター対鉄人のバトル
Weblog: めぞん六星の書斎の部屋
Tracked: 2004-10-12 23:01