2004年10月06日

MADLAX 第26話(最終回)「欠片 -pupil-」其の弐 多分今度こそこれで終了。

 前回の記事「MADLAX 第26話(最終回)「欠片 -pupil-」最終追記!?」に色々追記はしたものの、仕切り直しとして新たな記事を用意いたします。前回の記事をお読み頂いてから以下を読んで頂けると幸いです。

 実は分り難かったのですが、脚本の黒田さんは良い仕事をしています。一見整合性が取れない点についてもちゃんと理解できる範囲で書かれています。では、いくつか気になっているところを私なりに咀嚼して解釈してみました。

 ※脚本上マーガレット・バートンに関する事柄はかなり考えられており、最終的に3人に分かれて実体化した意味合いも説明が付くようになっている事実※

 この辺りは、本当に上手いんですよね黒田脚本の伏線の張り方、回収の仕方としては。順を追って気が付いたことから考察してみましょう。

 1.)過去にマーガレット(素体)からマドラックス(具現化実体)が生まれ、持っていた人形がレティシア(残留思念体?)として留まった状況の推察。
 2.)プゥペが死亡して後にフライデーによりカロッスア・ドーンと名付けられる具現化実体を生みつつ、元の抜け殻はレティシアと共にあった状況。
 3.)フライデー・マンデーがいつからオリジナルの人間ではないマドラックスに近い存在(通常の方法では死なない)になり、存在し続ける事が出来たのか。

 これらを紐解くには最終回のあるシーンが重要となってきます。それは、マーガレットエリノアカロッスアヴァネッサ達に逢って会話するシーンです。

 資質を持つ者がいくら特殊な能力を持ち発動させることが出来るといっても代償が必要になってくると思われます。最初は、記憶を失っている事が代償かと思ったのですが、それは代償であるかも知れませんが、実は思い出してしまっては現状を維持する事が出来なくなる為、それを防ぐ為のセーフティであったと判断します。

 ならばなんら代償無く、彼らは存在を許されたのでしょうか?

 そんな事は無かった事が、マドラックスの存在と能力から推察できます。
 一人の命を分けてもそれは絶対量が足りないはずです。ならば別途補わなければなりません。マーガレットは極限状態で自らの分身を作り罪を負わせました。が、その存在はそこで消えてしまってもマーガレットの記憶には、謎の少女が父親を殺した。それで少女の存在が消えれば永遠に責任転嫁が出来ます。
 でもそうはならなかった。マーガレットの罪悪感がそれを許さなかったと言うよりは、並々成らない生への渇望から生まれた少女自体にも生への渇望があって当然です。少女はそこにあった命を取り込んだのです、自分自身が生きて存在する為に……

 そう、つまり父親、先代のMADLAXの命を使ったのです。姿形が違うのはあの場でエルダ・タルータ以下の言葉を受けて死んだものか、又は母親(飛行機が発動による事故に巻き込まれた時点で言葉の洗礼を受けたと判断)がモデルか、もしかすると母親の僅かに残った命も利用したかも知れません。

 プゥペは元の年齢、姿とも離れた存在として具現化する事になりますが、これはやはりあの場で失われてゆく別の命を利用したものと考えます。しかし総量が足りない為にプゥペは人形の如く抜け殻のままでレティシアを守る(一緒に居る)為だけに何とか残してあります。前後しましたが、レティシアはあの場で起こったこと、真実を知る自分自身の記憶をを切り離し、人形に押し付けた結果あちら側に存在することになったと……

 同じようにフライデーさまも別の命を利用しつつ存在し続けましたが、本体はあの場で死んでいたはずです。そう言った意味ではカロッスアに近い。だからこそ本当に生きている資質を持つ者の力が必要になったのでしょう。

 命、魂を利用したことにより利用したものの能力を引き継いだ部分があります。だからこそのマドラックスの戦闘能力バートン大佐のMADLAXの力をマドラックスは手に入れて、また名前も結果的に引き継いだのです。

 この辺りまでお読み頂くと、最後に3人が存在する為に必要だった条件が分ってくると思います。

 手短に書くと、言葉の洗礼を受け本質や真実が明らかになったものの魂のみが資質有る者によって利用できる。

 エリノア・ベイカーの本質は献心、そのものであり、それはマーガレットお嬢様のみに注がれるもの。彼女の魂はマーガレット・バートンが存在する為に喜んで捧げられました。

 カロッスア・ドーンプゥペの真実は彼女マーガレットを守りたい、ただそれだけが真実でした。彼の魂はマーガレットと共に在り守る為に、そしてプゥペと居てくれたレティシアと一つになります。

 ヴァネッサ・レネ フライデーからの言葉の洗礼を受けた彼女。元々は両親の真実が知りたかっただけ。でもそれを知ってからは友達を死なせたくない、マドラックスに死なないで生きていてほしい、それが彼女の本質。そして魂はマドラックスと合わさり、死なせない為に……

 彼女達が別々に存在したことにより、ガザッソニカの内紛は解決に向けて進む事が予想されます。リメルダに渡されていたデータDISK。あれをリメルダが有効利用できるのか疑問を持たれた方も少なくないはずです。
 ですが、大丈夫。今度のマドラックスにはヴァネッサの能力が加わっています。本人はどうしてそんな事が出来るのか疑問も持たずに行使することでしょう。

 国内問題はともかくスリースピードもどう見てもナフレスに近い人物。ガザッソニカの旧宗主国と目されるナフレスの干渉は?
 はい、大丈夫です。レティシアにはカロッスア分が入っています。根回し、圧力、なんでもOKです。勿論、実体を見せずにですけど。

 そ〜して、マーガレットとレティシアの生活についても、何故だかマーガレットは出来るようになっています。お姉さんですからね、今度は。しっかりエリノアの高い生活スキルを利用して、資産も普通に暮らしていれば使い切れないほどあるでしょうから問題ありません。

 ええ、問題なく幸せな世界が待っています。見事に Happy End♪


 で、終わらせて良いのかと思っちゃったのが運の尽き。私は先の事やら余計なことを考えてしまって最終回に満足がいかなかった訳です。野球ネタ的に言えば、MADLAXが始まる前に思っちゃったのが真下でシーズン150本。黒田で150本。二人が合わされば奇跡的に面白いシーズン300本。いや、梶浦サウンドやその他を入れてシーズン500本安打は行ける!! とか思っちゃったのです。不安もありましたが期待が大きく上回り。
 そう、1話見た段階で開幕戦から全打席安打、しかもサイクルヒットどころか、シングルヒット、ツーベース、スリーベース、ソロホームラン、ツーランホームラン、スリーランホームラン、止めのヤンマーニでクランドスラム感を感じちゃって。これは真下監督と梶浦音楽だけで余裕の200本超え。俺は奇跡を見るんじゃ〜〜〜……

 実際は開幕ダッシュは良かったもののどうにもあの快楽感を引き摺りつつ、しかも最後にマーガレットだけハッピーになっちゃって、お〜い「私は悪い子です」で済まされても困るよ。
 もうちょっと誠実に対応を望みたいのですが。あぁ〜〜、そうだ叱る大人や存在がいないよ、マーガレットの好き放題じゃないですか。仕方が無いから俺が叱る。駄目でしょ!!
 しかもこれからもエリエス文字やエルダ・タルータ サークス・サーク アーク・アルクス。これらの言葉を求める者は現れるだろうし、そもそも謎や意味が全く明かされなかったから探求して貰わねば。もちろん、真下作品的にはそんな事しったこっちゃなくてドレスを着た少女がオサレ無敵で銃を撃つビデオがあれば大成功。けれど黒田脚本的にはすっきりしない。新しい悪魔を生んでしまっただけじゃ……

 何かあって、彼女の前に求めるものが現れれば言葉の洗礼を与えるのだろうなぁ。これからも世界は仮初めの平安を貪りつつ、裏では彼女達に関わる者は死んでいくのだろうなぁ〜〜。

 …そうだドアイホ村に行って傍観者になるのが一番良いかも。でも死ぬけどな。そもそも洞窟に案内されて文字に触れて、気がふれて死亡。そう資質が無いからしんじゃうの……

 だめだめで終了。まともに推敲せずに読みがたいまま放置、もう無理。

ガザッソニカ観光協会!日本時間9月28日午前1時30分、国王コースラン4世が国外亡命!ガルザ人民解放政権発足!ガザッソニカ戦闘終結宣言!ヤンマ〜ニ♪ヤンマ〜ニ♪ヤンマ〜ニ♪ヤンマ〜ニ♪ヤンマ〜ニ♪ヤンマ〜ニ♪ヤンマ〜ニ♪ヤンマ〜ニ♪ヤンマ〜ニ♪ヤンマ〜ニ♪

 MADLAXスレで見つけたときは爆笑した。流石はガザッソニカ観光協会会長とお伝えしたい。

■ MADLAX マドラックス ■
TV東京・Anime X-press MADLAX マドラックス  #MADLAX_26_b
posted by みやびあきら at 20:46| 東京 ☀| Comment(2) | TrackBack(0) | 放送終了アニメ感想〜2004秋頃 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
はじめまして。真下耕一監督のファンHP「蜂列車を待ちながら」を運営しているてんちょと申します。
マドラックスと量子論を結びつけた解釈をしているHPって、いったいいくつあるのかな〜
と思って検索して見つけたのが、こちらのHPでした。
ああ、量子論に触れてるのはハガレンだったんですね(^^;失礼しました。

実は、マドラックスは量子論を土台にした物語だ!それですべての謎が解ける!
と見当をつけて、現在ウチのHPで
「教えて!なぜなにマドラックス」講座(笑)
を展開中。よかったらみてやってください。

もちろん量子論以外でも解釈可能な話だと考えているので、みやびさんの徹底的な哲学的分析は大変興味深く読ませていただきました。

当方の解釈について、ぜひともご意見、うかがいたいところです。なお、ページトップからのアクセスは外しておりますが、最終回に対する解釈はこちらです。
http://www.geocities.jp/mashimotop/redmoon.htm
これまた、量子論ネタですが。人によって、本当に解釈が変わるものですね。そこもまた、真下作品の奥深いおもしろさだと思います。
Posted by てんちょ at 2004年10月19日 15:43
てんちょさん、コメント有難うございます。
ちょっと時間が取れませんでお返事が遅くなってしまいごめなさい。
まだサイトの方を閲覧させて頂いてないのですが、是非とも見に行きたいと思いますので。

今は量子論とMADLAXをどう結びつけてられるのか妄想中です(^^;
う〜ん、アリですね、量子論。
Posted by みやびあきら at 2004年10月20日 04:14
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