2005年10月03日

絶対少年 第19話「翼の生えた魚」

 感想溜めている間にここまで来ちゃいました。
 普通の感想も今更感が強いでしょうから、マテリアルフェアリー寒色系暖色系についての考察でも。

 ここで思い出して貰いたいのが「猫おどり」の元になったお話とその続き。産廃の山と夏の避暑地、別荘地としての田菜。オカカ婆や野良猫たち。そして飼い犬。横浜の街と、携帯電話。壁のアートや落書き。メールで伝播する写真、などなど。

 敵対しているように見える二色のマテリアルフェアリー達。現時点では暖色系寒色系を狩っているかのようにも見えます。自分が勝手に導き出した一応の答えを書きますと、元はというか基は同じ人の手によって生み出された物から生まれた一種の九十九神と言いますか、残念したもの。ここで言う残念は念、思い(念)が残った意味での残念とします(なので無念は思いが残らなかった、思いが無い意味で使います)

 簡単に言うと、人が作ったモノや暮らした生き物。過去に大切にされてその存在する意味を全うしたモノから生まれたのが暖色系マテリアルフェアリー。逆に大切にされなかった、または短期間で処分されたもの、捨てられたモノ。全う出来なかったモノから生まれたのが寒色系マテリアルフェアリーではないかと。

 向こう側、世界の皮膜の概念からすれば暖色系も向こう側にいってもおかしくないのですが、一部は残っていたり。人恋しいではないですが、人の身近にいたりするわけです。田菜でも海野潮音(うんのしおね)の傍によく現れたマテリアルフェアリー。なぜ彼女のところにも見守るように居たのか不思議でしたけど、人との関わりを今でも大切にしていたのかもしれないですし。おかかばばあと一緒だった理由? これは現在も考えておりますが、元々人の飼い猫だった可能性がありますよね?

 別荘地などで問題になるのがその時だけペットを飼って、シーズンが終ってしまうと捨ててしまう人間が少なくないと言うこと。昔話でも人間の都合で家を追い出すことになり、後に石碑を建てたりなんだりで誤魔化してますよね。わっくんは? これは難しいのですが、皮膜の向こう側の存在だったのはほぼ間違いないでしょう。姿かたちは人でしたが、人では無い存在。

 ちょっと話がマテリアルフェアリーから一度離れますが、深山美玖(みやまみく)のカエルのぬいぐるみ。カエルだったりオタマジャクシだったり。わっくんに説教をしたかのような時の言葉は、美玖と一緒に居たかった何かが一緒に居る為にこちら側に安定して存在する為に、美玖の中に入り、美玖自身はもしかしたらぬいぐるみ、または底の方に沈んでいた可能性が…… あの時の言葉はわっくんだけでなく美玖の中に居た自分への言葉でもあったろうと考えています。このあたりはが帰るときに見送ったわっくんとその手にあったぬいぐるみ(多分本体)のカットをよく見るとヒントがありそうです。

 マテリアルフェアリーに話を戻します。
 カメラなどの機械には撮影できなかった暖色系マテリアルフェアリー達。しかし寒色系は撮影されているようなのですがこの意味は? 恐らくは携帯電話のカメラで撮影されたと思われるのですが、……携帯電話? 新機種の投入が相次ぎ、機種変更も次から次へ。壊れても新機種に変更すればそれでよし。長く使う人は少数派の携帯電話。

 ふむ、もし私の考えからするとそんな携帯電話からは寒色系マテリアルフェアリーが生まれる可能性が高いんじゃないかと。つまり将来の寒色系マテリアルフェアリー誕生の素材としての携帯電話だからこそ撮影出来たのでは?

 しかしこれは負の存在、人間が生きる物質社会の行き着いた先にあった大量消費社会の負の遺産。しかも急速にその負の側が大きくなっているとしたら? 何が起こるのか!? 暖色系は昔ながらの関係を保とうとしている。しかし寒色系はその数を増やし、人との関わり方も今までとは違う方向性、危険性を孕んでいるとしたら?

 だから横浜編の主人公は谷川希紗(たにがわきさ)なのだろうと。家族の中で捨てられたような存在。学校でも忘れられた存在。関心を持ってもらえない、関わりが持てない存在(原因は分かりませんが、現在は自らその状況に居る感じですが)そんな彼女がゴミを集めて新たなモノを作り出している。ん? ゴミ、捨てられたいらないものから??

 寒色系マテリアルフェアリー誕生の素材となるようなモノに思いを伝えたらどうなるんだろうか、大切にしたら何が生まれるんだろうか? 寒色系だったブンちゃんを大切に思い、それをなおそうと思いをぶつける希紗。これはブンちゃんも手伝ってくれた魚のオブジェの背びれにあたる部分が何色に光っていましたか? うーん、壊してしまった携帯電話のその後を気にしつつ、適当ながら考察してみました。

 未完成ですが、一度上げちゃいます。アートの話もしたかったんですが、機会があれば……

 絶対少年(公式) アニメワールド:絶対少年(NHK) 絶対少年&フライングメガロポリス(←原点回帰) #絶対少年_19

 P.S.シュールレアリスムは「超」「現実主義」ではなく「超現実」「主義」なのでございます。「超」「現実」「主義」とも違いますな。確かにあの絵は違います。
 トラックバック概要:次郎の描いた「翼の生えた魚」は、自分に気が付いて欲しい、探して欲しいというメッセージが込められていましたが。希紗のオブジェ、ブンちゃんが手伝ってくれた魚にはどんなメッセージが秘められているんでしょうか?
posted by みやびあきら at 23:00| 東京 ☔| Comment(4) | TrackBack(1) | 放送終了アニメ感想〜2005冬頃 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
深山美玖の読みは"みやまみく"ですね
Posted by matuha at 2005年10月04日 10:55
>>matuhaさん。

おわっ。
確かにその通りです。
訂正しました、ありがとうございました。
Posted by みやびあきら at 2005年10月04日 12:00
おひさです。
「絶対少年」はウチでも盛り上がってるので御大・みやびさんの参入うれしい限りです。
それにしても人文的批評を書くと他の追従を許しませんね。
 アートの話もいろいろしたいところではありますが、あえて言うとマテリアル・フェアリーはマックス・エルンスト風なのでしょうか。次郎の絵はどちらかというとアメリカ風のポップ・アートですよね。リキテンスタインとかの。

 ところでぜんぜん関係ないんですけど、次回の冬コミで「MADLAX」について心理学の側面から何か書いてくださいと言ったら受けていただけますか?4000字程度で。
Posted by てんちょ at 2005年10月04日 23:09
>>てんちょさんへ。
どうもです。

私もマックス・エルンストの作品を見てきた事がありますが、ちょっと違うかなって感じです。
それは次郎のアートにしても、希紗のオブジェにしてもある種の現代アートでしょうが……
次郎はポップアート系なんでしょうが、コマーシャリズム? メッセージとか言葉を伝えたい意味合いが強そうです。

で、次郎はアートであると認識していますが、希紗はそうではないでしょうし。
ファッションとも違い彼女のスタイル、生き方をそのまま形にしたものなのかなぁ。
あれは再生したい心の底の奥にある想いの表れでもあるとは思うんですけどね、未来に自分へのメールにしても。

後、ご依頼の件ですが。
現在、別件で四苦八苦中なので余裕が無いのですよ。
その割にはアニメ見てるブログ更新してますが、下手すると逃避になりかねないので。
お誘いいただいて光栄ですが、すみません。と、いうことで。
Posted by みやびあきら at 2005年10月05日 21:00
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絶対少年第19話「見えるものがすべてではないこと」
Excerpt: 希紗は確かに他の人には見えないものが見えている。でも、希紗が見ているものもまた、すべてではない可能性に希紗は気付いているでしょうか?須河原たちがこれだけ「敵対」「敵対」と騒いでいるところをみると、「敵..
Weblog: 蜂列車待機所日記
Tracked: 2005-10-04 23:11