『Canvas2 〜虹色のスケッチ〜』第24話「虹色(なないろ)のフィナーレ」
終わったぁ!
最初に総括的な事を書くとすれば、俺は楽しめたよ。無条件に最高とは言わないけど、これはこれでありな事が多かったし。大きな物語としては満足。
それじゃ、おかしいぞとかちょっと酷いなってとこも含めた感想を書いていきますね。
最初は
エリスルートのように進みつつ、第2クールからは完全に
霧ルートのようにも見え。特に旅館で一晩一緒に過ごしてからは
霧の
浩樹への再告白。クリスマスを一緒に過ごそう……
だったんですけど、
霧が全く譲らない!
浩樹を
エリスちゃんには渡さないとばかりに嫌な女をしてみせて(しかも自分でもそれがわかってる描写まで入れてくる)から。また、
エリスの味方は多いのに、
霧の味方は
杉原紫衣先輩くらいで(柳は背中を押しはしたが純粋に心から応援しているとは思えない。旅館の女将さんと孫娘の強力は思い出の旅館としてまた泊まってとか、口コミ狙いかと ^^;)
このあたりはとっても女性脚本家な感じ。昔の少女漫画の三角関係の処理の仕方を思い返す(最近のではないですよベーシックな少女漫画的)勿論、嫌な女が勝つというケースもあるし、男性視聴者の場合はあまりそのあたりは気にしないで自分が贔屓にしているキャラを優先するのかも知れませんが…… 不明だよね。
なので物語を収束させる演出としては
エリスなんじゃと思わせつつも、画家を目指す為の自立した
エリスに対して結ばれるのは霧といった終わりもありなんじゃと引っ掛かる。でもEDの提供バックで向かい合ってるのは
浩樹と
エリスだし最初から。
さあ最終回!
仕事中にデートの相談をしている不遜なカップル(苦笑) でも別にそれは構わないんだけど、霧の心の躍り方に対して
浩樹が今ひとつ…… まぁ自分を納得させる為、ずっと自分を思い続けてきてくれて、一度断ったのにそれでもダメになった今の自分を好きでいてくれる
霧の気持ちに応えるのが一番だと思い込ませているようでもある。
対して
エリスの周辺は
藤浪朋子ちゃんは前々からさり気無く応援して支えているし。
美咲菫先輩は恩返しがしたい、
エリスちゃんを助けて上げたいと後半はずっと積極的に応援しています。ちなみに
鷺ノ宮紗綾学園長代理は
浩樹の画家としての才能を惜しんでの応援であるようですし。
竹内麻巳部長の真意はこの後の行動で更にはっきりとします。
いじらしいのは
萩野可奈ちゃんさまですよ。浩樹の事が好きなんだけど、自分の事は最初から見てくれていないことも分っているし、ずっと近い側にいる二人の存在も理解している。ああ切ないですねぇ。
可奈と
エリスの相手の気持ちを優先させる、男の気持ちをってあたりは男性向けの取り扱い方に感じます。……こういった女性作家的な物語の文法と男性的な物語文法のバランス調整に失敗して着地させたのがこの最終回だったような気がする。ここまで、序盤はともかくずっと良かったんだけどなぁ……
えっと
可奈のトナカイパンツとか部長からの赤い手袋攻撃とか(強気だ!ほんとうに完全な絵を描かせるために、画家にする為には手段は選ばないのが部長だ!)はおいといて。間を端折って、
浩樹が絵を描き始めてからのことへ。
皆が歩き出す中で一人で遅れ続けていた
浩樹。
エリスが本当の気持ちを伝えて去り。そうしてやっと絵筆を取った訳ですが……
霧への仕打ちは惨い。霧は浮かれて安心しすぎたのが敗因でして、ずっと付きっ切りであればよかったんですけどね。
浩樹の気持ちを信じきってしまった。そりゃあそうだ、覚悟を決めて今夜遂に結ばれることは間違いないと考えるよね普通。夢にまで見たであろう最高のクリスマスがやってくるってことで状況判断を誤ってしまった……
ここから始まるキャラのニアミス描写ですが、
エリスと
霧の擦れ違いはカメラが望遠で画面で感じるよりも距離があったのかも知れないけど、もうちょっと抑えた声でないと
エリスが気が付く…… ああ
エリスも周りは見えていないって事か…… ちょっとやり過ぎた感がある。連絡も入れずに霧を放置した
浩樹は最低だが、
エリスの事をすっかり忘れて
霧と焼き鳥やにいたりもしたしなぁ…… いいのかこんな描き方で?
味方が
紫衣先輩しかいない
霧は電話を入れるものの…… 同じホテルなのにな。言葉が足りなくてコミュニケーションが取れないまま最高の一夜が最低の一夜になる霧。食事も取らなかったろうし、もしかしたら夜に現れるかも知れないと一縷の望みを託しての一人で過ごすクリスマスの部屋。さ、流石に可哀想すぎる。いくら
エリスに対して強気に出たからってこれはないよね……
ここからはおかしな事が続くのですが…… 電車が止まる、高速の入り口が閉鎖されるような雪でも航空機の発着に影響が無いかのような演出。どうせなら空港で遅れが出たことで間に合う事が出来たって事にしても良かったのに。タクシーのラジオから流れる情報で間に合わないものが間に合うと信じて走り出した方が劇的だったんじゃ? おっとその前に駅のホームで擦れ違い、
浩樹の言葉が聞こえない霧。先輩に泣き付いて元の幼馴染に戻ると泣く姿は……
浩樹の台詞は脚本に出来まい。台詞が無いのが良いのは分るけど、実際
浩樹はなんていったんだろう? 侘び? それとも感謝?
交通機関に影響が出るような降雪で2輪のバイクでしかもタンデム。バイクの種類は大排気量の高速ツアラーモデルに見えるんだが…… 雪の日のバイクの危険性を分ってるのだろうか? ただでさえタンデムは危険なのに、ギアは1速か2速にいれたまま、両脚を出したかんじで足つき性能の良いバイク、オフロードとかなならまだしもあれじゃおかしな描写になってますがな。TWとかせめてセロー(FTRでもいいけどさ)最近の大型バイクは足つき性能よくなってるけど、あんこ抜きしても厳しいよな。まったく部長は皮のツナギを預けといて着替えたのかもしれないけど、格好良くなるはずのシーンが滑稽に見えてしまった…… 無念。
空港での抱擁は良かったけど、絵を落とす演出はどうよ!? 絵よりも大事なのかも知れないけど、落とさない演出は出来なかったものだろうか? いいんかい大切なのに。
こうして
エリスエンドとなりまして、個人的に
霧も
エリスも好きになれたので結ばれた二人にはおめでとうといいたいけど今までの中々に見ごたえのあった脚本と演出は何処へいってしまっただろうか。
そして爆弾投下!! 機内での
朋子のさよなら台詞と手がだらり描写は何さ!!??
ぶっとんだ、ここで一旦リセットされてしまったよ気持ちも余韻も。
朋子死亡かよ!! と思わせておいての病院のベッドらしきところで目が覚める
朋子のカット。はぁ?演出の意図が分らないよ。こういうの蛇足と言うのだろう。台無しじゃん、蛇に足を描き足ししちゃダメだよ…… 単に眠っただけの描写にしては過剰な演出。もしも機内で急病人が出て、機内での処置では対応できない場合はもよりの空港に着陸するはず。あの時間帯がどうかは分らないが羽田に引き返してもおかしくないだろうし、薬を飲む時間で水をフライトアテンダントさんに頼んでいたんだろうけど、もしも本当にあれから眠り続けて目覚めたのがベッドの上となると、緊急着陸の緊急搬送? 過剰すぎるよ。心臓手術の為に海外へで充分じゃん。
ちょっと前に戻って先生になる事をやめ、美術部顧問代理のまま画家を目指す事を決意したと思われる
浩樹。
竹内部長の計画であったろう、才能溢れる二人の画家を死なさないで済んだミッションは終了したってあたりでしょう。二人が本気で描いた絵を見たいって気持ちに正直だった部長は将来画商でもするといいかもよ(本気)
三ヶ月といわずもっと講師を引き受けたそうな嬉々とした
柳の姿に苦笑。正直すぎるエロキャラだ!(声がきーやんだし ^^;)霧には結婚されても、子供が出来ても、いつかは勝つ!! くらいの執念を見たくもあったが画壇しても恋人同士の画家とか、夫妻で画家とか話題になり商売としても賑わうのであればパトロンも付くことでしょう。学園長なんかは積極的に支援してくれるだろうし。
一緒にシーツに包まった二人の姿。パリのアトリエ(エリスに自室)なんでしょうが、気のせいじゃなくてエリスの顔が凄く大人びて見えた。あのカットだけは
エリスが18歳になってからですといっても問題ないくらいだ。
半年間思っていた以上に楽しめた。期待以上の作品でしたが、最終回だけはスタッフのアイデア、意見。とにかくやりたい事をそのまま突っ込んでみたってだけの一貫性が無いものになっていたようで大変に残念です。男性と女性の考え方の違いを違ったままにしてしまうとこうなってしまうのかも知れないですね。どっち付かずはダメだといった意味での反面教師と致しましょう、最終回だけは。
Canvas2 〜虹色のスケッチ〜 #キャンバス2_24
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